基地対策協議会(10月27日)

10月27日、基地対策協議会に出席した。同協議会は1968年に発足。市内各界からの代表者及び市・市議会の代表者から構成され、基地返還運動の中心的役割を担っている歴史ある組織だ。市議会からは代表として議員6人が出席しており、本年6月、久しぶりに同協議会の委員となった。おそらく、10年前、議長在任時以来の委員就任だと思う(議長は同協議会の参与となるため)。

基地返還は昨年供用開始された東西連絡道路をはじめ、第4次までが実現している。もちろん全面返還が最終目的だが、現在、以下の事項(場所)について、とくに返還の要請を行っているようだ。

  • 所沢通信基地における土砂たい積場所を含む未利用地の返還
  • 文教通り線拡幅用地の返還(S51~)
  • 日米共同スポーツ広場用地の解放(S54~)

詳細は、所沢市「米軍所沢通信基地について」をご覧いただきたいが、文教通り線拡幅用地の返還と日米共同スポーツ広場用地の解放については当時の時代状況をもとにつくられた要望であり、個人的には現状からの精査が必要と考える。

当日の会議では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により委員交代後初めての対面による開催となったこともあり、様々な意見が出された。協議会の活動には、

  • 北関東防衛局をはじめ関係各署に返還要望を行う
  • 基地の存在と返還運動の啓発
  • 基地の現状(動き)の確認

等があると思うが、上述の理由から議論としてはごちゃごちゃになっている印象を受けた。致し方ないとは思うが。

私からは、闇雲に返還運動を行うのではなく、まずは、東西連絡道路用地が返還された経緯(国の状況、返還運動の詳細等)をしっかり検証し、今後の運動方針を定めるべきと発言させていただいた。

あらためて協議会の委員となり感じた課題は、以下のようなことだ。

  • 返還運動には長い歴史と伝統があるだけに、大きなきっかけ無しに、返還要望を変更することが難しい
  • 協議会単体として、返還要望はできるが、返還に係るまちづくり(たとえば、返還された用地をどう活用するのか等)を議論しずらい
  • 実際に返還が実現した場合、その利用には多額の予算が必要となるが、協議会として予算に関わることが難しい(そもそもの財政難もある)

といったところだろうか。

じつは、こうした課題を解決するために市及び市議会から選出されている委員の果たす役割は非常に大きい。なぜなら、市全体のまちづくりと予算にも関わることができるからだ。こうしたことを考え、委員として発言していくつもりだ。

清流苑「第二の橋」設置に向けて大きく前進【平成25年9月定例会 一般質問より】

下安松清流苑地区に「第二の橋」を新設することについて市の姿勢を質しました。

都県境にある下安松清流苑地区では、東京都によって行われている柳瀬川・空堀川合流工事によって周囲を完全に河川に囲まれてしまうことから、以前より地元自治会を中心とするの方々が所沢市と接続する二本目の橋の設置を要望してきました。

現状、所沢市との接続点は車1台がやっと通行することのできる新柳瀬橋のみであり、私も防災上の観点から「第二の橋」が必要と考え、市への要望書の作成や提出に関わるとともに、河川管理の所管が県であることから、当時、県議会議員であった藤本市長にもお願いし、県議会でこの件を採り上げていただいた経緯もあります。

質問では、平成23年度に行った新橋設置に関わる基礎調査の詳細や新橋の必要性に関する市の認識、今後の取組などについて採り上げました。

市長からは「清流苑地区には、私も県議時代から中村議員とともに足を運んできて、状況については十分承知している。市内に通じる橋は1本しかなく、住民の方々にとって第二の橋の設置は切実な願いであり、必要なものと考えている」との認識が示され、担当部長は「合流工事により変更される柳瀬川の計画水量が決定したことから、26年度以降、橋の位置や工法などを選定するための概略設計を実施していきたい」と答弁しました。

また、所沢市との唯一の接続点であるにもかかわらず、所有者が明らかでない新柳瀬橋の管理を市に求め、担当部長は「正式に市が管理する橋としていきたい」と明言しました。

なお、これから3月定例会で審議する予定である来年度当初予算案には「清流苑第二の橋築造事業」として概略設計費1,000万円が計上されています。

通称「アカバッケ」の現状と安全性について

引き続き、9月定例会で行った一般質問の続き、「通称『アカバッケ』の現状と安全性について」です。

ご存知の方も多いとは思いますが、本郷、下安松、東所沢和田の境界付近の柳瀬川沿いに「アカバッケ」と呼ばれる傾斜地があります。現在は崩落防止の工事が施されていますが、かつては赤土むき出しのがけ地だったことから「アカバッケ(赤ハゲ、赤ガケ)」と呼ばれるようになったようです。「アカバッケ」の写真
一緒に写っている家や車の大きさからもわかるように「アカバッケ」はかなり大きな傾斜地であり、地震やゲリラ豪雨が頻発している現状から、近くにお住まいの方々は「傾斜地が崩落し、柳瀬川をせき止め、氾濫させてしまうのではないか」と心配しています。

質問では「アカバッケ」が現在のようになった経緯と傾斜地の安全性について市の見解を質しました。

「アカバッケ」の傾斜地西側は、事業者が開発にともなってのり面を整備し、昭和62年3月、市に寄付した公有地であり、傾斜地東側は民有地となっています。民家がある道路際にはコンクリート擁壁が設置され、のり面にはコアフレームと呼ばれる格子状の型枠(1200×1200×150mm)を主アンカー(1300mm)と補助アンカー(300mm)で現場打して崩落防止を行っており、公有地部分には型枠にコンクリートを打設する「現場打のり枠工法」が、民有地部分には型枠をモルタル又はコンクリートで吹付施工する「現場打吹付枠工法」が施されているとのことです。

県が指定する急傾斜地崩壊危険箇所(※)であることから、市では、土砂災害発生のおそれが高まった場合や、通報があった場合には、現地へ職員を派遣するなどの警戒を行うことになっています。

また、県は平成18年3月から4月にかけて「アカバッケ」について土砂災害防止法基礎調査を実施しており、本年度内に市内すべての箇所の調査を終了することから、今後は「(県に確認したところ)『アカバッケ』を含む調査対象区域の地元説明会を実施するなど、新たな段階に移行する予定とのこと(危機管理担当理事答弁)」です。

※ 水分の浸透や地震によりがけ崩れの生じるおそれのある箇所を「急傾斜地崩壊危険箇所」といい、 基礎調査では傾斜度30°以上で高さ5m以上の急傾斜地のうち、がけ崩れにより人家や公共施設等に被害を及ぼすおそれがある箇所を対象としています。なお市内には47箇所あるとのことです。