西所沢駅西口改札口開設事業について【令和4年第1回(3月)定例会 質疑及び一般質問(その5)】

西所沢駅に西口改札口開設を目指すことに決定してから約2年半が経過したが、進捗が思わしくない。令和2年度、令和3年度とも西所沢駅西口改札口開設事業負担金(5,700万円)を当初予算で計上するも、年度末の補正予算で同額を減額するという状況が続いている。

西武鉄道株式会社という相手方があり、同社との合意なしに事業を開始することができないことは重々理解しているが、予算案への計上は、当然、執行を前提とするものでなければならず、何年もこうした状態が続くことは好ましくない。


中村とおる:来年度当初予算にも同額が計上されているが、今年度の取り組みについて説明いただきたい。

市民部長:鉄道事業者と基本協定の締結に向けて協議を続けている。西所沢駅西口改札口開設期成会との面会や送迎車両用転回広場の修正設計を実施した。

中村とおる:同事業の本年度における成果と課題は何か。

市民部長:確たる成果は得られなかったが、引き続き協議は続ける。基本協定の締結に向けて両者(西武鉄道・所沢市)の合意が得られていないことが最も大きな課題だ。

中村とおる:令和3年度の施政方針では「西武鉄道との協議が難航している。(中略)令和3年度こそは鉄道事業者との協定を締結し、設計や関係機関との協議等を行う」とのことで、令和4年度は「鉄道事業者との1日も早い基本協定・基本設計協定をなんとしても締結し、設計や関係機関との協議等を行う」とのことだった。ほとんど変わらないことを仰っているが、秘策はあるのか。

市長:残念ながら秘策や奇策はない。引き続き協議を行う。

中村とおる:議案資料記載の通り、令和6年度に開設できるのか。

市長:厳しい状況だが、基本協定締結後、速やかに設計に入れば開設できると考える。

道路内民有地を解消すべき【令和4年第1回(3月)定例会 質疑及び一般質問(その1)】

市道区域内の土地の所有者が国または地方公共団体でない場合の土地を道路内民有地と呼ぶ(※)ようだ。報道等によれば、当該土地にまつわるトラブルは各地で数多く発生しており、以前、市民の方からのご相談を受け、平成30年12月定例会でこの件に関して質問を行ったが、今回、べつの市民の方から改めて同様の趣旨のご相談いただいたこともあり、再度質問にとり上げた。

質問と答弁の概要は以下の通りで、平成30年12月定例会における答弁の範囲を超えるものはなかった。現実に困っている市民がいるのにもかかわらず、市役所は「何もしない(できない)」のだろうか。非常に残念だ。


中村とおる:道路内民有地はどのくらいあるのか、実態は把握しているのか。

建設部長:箇所数のすべては把握できていないが、少なからず存在している。

中村とおる:平成30年12月定例会における「道路内民有地に隣接する地権者は不利益を被らないのか」との質問に対する答弁は「道路区域内の土地の所有者が国または地方公共団体でない場合であっても、市道に隣接している土地所有者は、道路区域が国または地方公共団体の所有である場合と同様に扱われるものと認識している」とのことだったが、実際には「同様に扱われ」ていないようだ。「隣接地を担保に融資を受けることができない」であるとか「当該土地の売却価格が低く設定されてしまう」「道路内民有地の所有権が暴力団に移り、水道やガスの引き込み工事に絡んで当該土地を通るという理由で多額の金銭を要求される」等のケースがあるようだ。本当に同様に扱われるのか。

建設部長:道路法4条に私権の制限が規定されており、所有者が当該土地を自由に使用することに制限があることから、必ずしも支障が生ずるものではない。ご案内の事例については、それぞれの当事者において判断されるものと認識している。

中村とおる:確かに道路法上問題はないが、土地所有者が国または地方公共団体でない場合、「登記名義人から買取請求があったとき、対応に苦慮する」「廃道、換地、付替等の区域変更時に登記名義人に承諾を得る必要性が生じた場合、古い登記であれば数次相続が発生しており、所有者の特定が困難になる」「登記名義人と管理者や近隣との間で敷地の立入り、利用についてトラブルが発生する場合がある」「大規模災害に遭遇した際、道路新設、付替え等、復興事業に重大な支障を来す」等の諸課題があるようだ。どう考えるか。

建設部長:市道を廃道して付け替えを行う等、道路法を離れ、私権制限が及ばなくなった場合には、一般の土地と同様の取り扱いになる。また、災害等により、新たに道路を築造・改良等を行う場合は、必要に応じて道路敷地として購入し、所有権を取得している。それ以外の市道については道路法に則った対応になる。

中村とおる:埼玉県は平成18年頃から未登記土地処理推進事業を行っているようだが、実施の経緯と概要、効果についてご説明いただきたい。

建設部長:八潮市内の県道敷地内の土地の所有権確認をめぐる訴訟が平成17年に和解したことを受けて実施している事業で、道路敷地内に存在する私人名義の土地の名義変更を行うもの。事業の効果は県有財産の管理の適正化だと聞いている。

中村とおる:埼玉県も行っているように道路内民有地解消のための対策を積極的に図るべきではないか。

建設部長:平成30年度に答弁した通り、市道としてすでに供用されている道路については改めて道路区域内における道路敷地の所有権を積極的に取得するまでにはいたらないと考えており、市民から土地の寄附申請があった場合には都度対応している。

中村とおる:今回ご相談いただいた事例は、道路内民有地の登記が昭和22年に行われているもので、登記名義人やそのご子孫、ご家族も近くに住んでおらず、連絡が取れる状況にないようだ。こうした場合、隣接地の活用を考える所有者をサポートすることはできないか。

建設部長:関係する方からの問い合わせがあった場合には、道路区域の図面を提供する等、ご理解いただくよう努めている。

中村とおる:建築基準法42条2項道路(みなし公道)のセットバック部分や隅切り部分について、所有権を移転せずに所有者から借り受けたり、自主管理に委ねるようなことはしていないか。こうした事例は新たに道路内民有地をつくり出すことにつながりかねず、よくないことと考えるが、いかがか。

建設部長:所有者から寄附申請があった場合には、所有権移転登記を行い、道路区域として管理を行うこととしている。


※ 敷地民有道路(敷民)、登記上民有地とも呼ばれる。道路内民有地となった原因は様々だが、平成30年12月定例会における一般質問の答弁では「現道路法が昭和27年に施行される前、大正9年に施行された旧道路法の時代に行政側の必要によって道路を築造または拡幅した場合などの登記上の不備など」が主なものとして考えられる。

市道1-715号線(通称:馬坂)の拡幅工事は来年3月に完成【12月定例会一般質問】

市道1-715号線(通称:馬坂)の拡幅は、初当選時より解決に努力してきた地元懸案事項の一つだ。工事完成間近であり、今回は「締め括り」の意味を込めて質問にとり上げた。以下、質問概要をご覧いただきたい。


拡幅工事中の馬坂中村とおる:市道1-715号線(通称:馬坂)の拡幅は、長年に渡る地元の懸案事項であり、都市計画道路東京狭山線下安松工区の整備と併せ、初当選した今から18年前、平成15年から機会あるごとに本会議・委員会において質疑・質問にとりあげ、職員の皆さんと議論を重ねてきた。本会議録を検索したところでは、計8回、(高橋晴夫道路公園部長、中隆道路公園部長、神田博道路公園部長、沖本稔建設部長、高橋巳喜次建設部長、溝井久男建設部長、嶋村照明建設部長の)7名の部長に答弁をいただいた。

平成9年に地元自治会より拡幅要望が提出され、関係者との協議を経て、平成23年度より用地買収が始まり、昨年度より本格的な拡幅工事が行われている。先月24日からは全面通行止となり、今年度をもって工事が終了すると伺っているが、工事概要や完成時期(いつから使えるのか)等について改めてご説明いただきたい。

肥沼建設部長:令和4年3月に完成予定。高低差に対応する大型の擁壁を整備するために既存の道路を削らなければならず、全面通行止となった。今回の工事が完成すると、全線において拡幅工事が完成することになる。

中村とおる:先月、当該路線の工事開始を知らせる看板を実際にみたときには、感慨深いものがあった。かつて、拡幅がなかなか進まないことに対してお叱りをいただいたこともあったし、逆に、拡幅に反対の方が我が家に来られ、滔々と持論を展開していかれたこともあった。私が小さいころ、馬坂は舗装もされていない砂利道で、雨の降った後など、空荷のトラックが後輪を空回りさせて立ち往生することもよくあった。鬱蒼とした斜面林を曲がりながら通る見通しが悪い道なので、小さな事故や運転手同士による小競り合いも絶えなかった。毎年のように下半身を露出した不審者が現れた時期もあって、「夜、女性がひとりで歩けない」と言われたこともあった。

一方、子ども心には、木々がつくり出す緑のトンネルと、その周囲にあった地元の講が管理する三峰山と榛名山の小さな社が自然の神秘を感じさせ、通るたびに「その先には違う世界があるのではないか」と思わせる不思議な道でもあった。

余計な話をさせていただいたが、私が議員となってからは、同路線について何かことが起こると、関係職員の皆さんは、現場に赴き、地元にも私にも真剣・丁寧に対応して下さった。工事のお知らせ看板を見て、改めて「行政は、時間はかかるが、言ったことは必ずやり遂げる」ということを実感した次第だ。

唯一の心残りは、私が議員になる以前、同路線拡幅のためにご尽力された諸星義助元議員と、長年にわたり下安松町内会の会長を務められ、拡幅用地唯一の実質的地権者であった中村博氏さんに整備されたきれいな馬坂を自らの足で歩いていただくことが叶わなかったことだ。

質問に入るが、馬坂を下るとグリーンヒルという静かな住宅街がある。整備が完了すれば、当然、ここに今よりも多くの車両が流入することになる。そのため、平成21年12月定例会の部長答弁通り、坂の整備と併せ、グリーンヒル中央通りに安全対策を講ずることになっていたと思うが、この経緯と今後について伺う。

肥沼建設部長:平成18年に地元自治会より要望書をいただいているが、それから10年以上経過していることもあり、庁内関係部署と調整し、あらためて地域の皆さまと協議を進めていく。