公会計改革研究会編『公会計改革―ディスクロジャーが「見える行政」をつくる』

公会計改革―ディスクロージャーが「見える行政」をつくる

公会計改革研究会編『公会計改革―ディスクロジャーが「見える行政」をつくる』(日本経済新聞出版社、2008年)

最近読んだ本のなかではベスト3に入る良書。

座長である神野直彦氏(東京大学大学院教授)以下、学者や首長、会計士などから構成される研究会のメンバーが公会計改革を様々な観点から論ずる。

実は、本書を読むまで、地方財政健全化法など一連の公会計改革にはあまり関心をもてなかった。というのは、行政がもつ財産(例えば、道路)を公正価格で評価したところで売却できるわけではないと思っていたし、福祉やまちづくりなど、どの分野にどれだけ予算を使っているのかについては、議会審議である程度判断できると考えていたからだ。

つまり、公会計改革が、現実の行政改革や市民への説明責任を果たすことにどう結びついていくのか理解できなかったからである。

本書は、このような点を含め、公会計改革が求められる背景から財務書類4表の見方に至るまで丁寧に解説してくれる。とりわけ、神野氏による第1章「公会計改革の視点」は素晴らしい。

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