牛舎の臭い

今年の春ぐらいから松郷にある牛舎から発生する悪臭について「何とかならないのか」というご相談をよく受けます。

今までも何度か行政に対応をお願いしているのですが、先日も環境対策課、農政課の職員の方々と、この問題について協議してきました。

【中村とおる】
以前から同じ場所で生業として酪農を営んでいる方に「牛を飼うのをやめなさい」とはなかなか言えないが、もはや「ご近所トラブル」の域の話ではなく公害となっている。悪臭を止めるために署名活動などを行ってもよいと考えている住民も多数いるような状態だ。構造的な問題があれば、解決されない限り悪臭の発生が続くことになる。恒常的に悪臭が続けば、東所沢付近のまちのイメージや地価にも影響が出てくる可能性もあるのではないか。

【行政側】
牛舎を掃除するときにひどい悪臭が発生。苦情件数は3月末ぐらいから約90件。苦情があった際には、その都度、電話、現地に赴くなど対応しており、環境対策課、農政課、県家畜保健衛生所などと協議し、計画的な清掃の励行、飼育頭数を減らすなど、経営改善の提案・指導を行っている。以前のようにこまめに清掃を行っていれば、ここまでひどい悪臭は発生しない。7月4日に悪臭防止法に基づく臭気測定を行い、ノルマル酪酸のみ基準値を僅かに超えるが、数値的には低かったので、改善計画の作成を指導。今後は期限をきって対処するなど、さらに強力な指導をしていきたい。

※ なお、6月定例会で荒川議員がこの問題について一般質問を行っていますので、会議録から該当部分を掲載します。

【荒川議員】
続いて、生活環境の問題で、牛舎の悪臭対策です。

日本共産党が実施した市民アンケートの回答などから、市内松郷の東川沿いに所在する牛舎の悪臭で大変困っているとの情報が寄せられました。

4月の初めごろからにおいが気になりだし、日を追うごとに、昼夜に関係なくにおいも強烈となり、生活に支障をきたしているとし、晴れた日でも戸をあけられないし、雨の日はにおいがとどまっていて、戸を閉めていても家の中ににおいが入ってくると、その窮状を訴え、行政にその早急な対策を求めています。

調査を進めていくうちに、その背景がみえてきました。昨年11月に、農家の中心的な担い手が脳梗塞で入院する。そして、同じ時期に「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」が完全施行となり、家畜排せつ物を地下に浸透させない施設で管理することが義務づけられました。これまで牛ふんを引き取っていた農家は、畑に野積みできなくなったことから、引き取りをちゅうちょすることになり、その結果、牛舎にふん尿が堆積し、腐敗臭を発生することになったようです。

畜産農家を取り巻く環境が厳しくなっていることは理解できますが、時代に合わせた畜産業経営を追求していくことも、みずからに課せられた課題であります。同時に、基幹産業としての畜産業を維持発展させるのは国策であるべきであり、行政の支援も欠かせないことです。

今議会にも提出されたチップ堆肥に関する請願の委員会審議でも紹介された、清瀬市でチップと牛ふんを混合して肥料として販売しているある畜産では、仄聞の域は出ませんが、牛ふんが不足して、チップが山と積まれているようです。牛ふん排出に困っている方と、その不足に困っている方の仲介の労をとることも当面の手だてとなるのではないでしょうか。抜本的には、畜産農家自身の今後の方針を確立させることが大事なことではないかと考えます。

質問は、まず、1点目、行政指導の経過と抜本的打開策は何か。

2点目、畜産農家の努力を促すことと併せて、行政による牛ふん需要ルートのあっせん策について。

2点について担当部長の所見を求めます。

【市民経済部長】
まず、牛舎の悪臭対策についてでございますが、第1点目の、行政指導の経過と抜本的打開策は何かとのことでございますが、この牛舎からの悪臭の苦情をいただきましたのは本年4月からでございまして、農政課では、環境対策課や埼玉県の関係指導機関とともに対応を協議しながら、本年4月から6月16日までに都合25回以上現地に出向きまして、畜産農業者に対しまして、牛舎の清掃の励行や構造の改善、堆肥置き場の牛ふん堆肥の野菜農家への提供などの取り組みや経営内容の見直しを含め、悪臭の発生防止に努めるよう指導してきたところでございます。また、抜本的打開策ということでございますが、議員の御質問の中にありましたように、畜産農家自身によります牛舎の定期的な清掃の励行などの適正管理と、野菜農家との牛ふん堆肥の循環利用システムの確立にあると考えております。
続きまして、第2点目の、畜産農家の努力と行政による牛ふん需要ルートのあっせん策についてでございますが、市といたしましては、県と連携いたしまして、市内の野菜農家で過去に牛ふん堆肥を利用していた農業者を戸別に訪問いたしまして、利用の促進を図るとともに、新たな需要の確保も行っているところでございます。今後も、牛ふん堆肥が滞ることがないように、継続して需要の確保を進めていくことが悪臭の発生防止につながるものではないかと考えているところでございます。いずれにいたしましても、牛舎の所有者自身が野菜農家との牛ふん堆肥循環システムを確立し、周辺住民の方に迷惑をかけることがないよう適正管理をしていただくことが大切でございますので、引き続き、県や市の関係部署とも連携をいたしまして、強力に指導してまいりたいと考えているところでございます。

【荒川議員】
それから、牛舎の悪臭については、指導もされているということですが、昨日、近隣の方からまたファクスがありまして、何か大分撤去しているようだと。ただ、トラックに目いっぱい牛ふんを詰めてやっているものですから、あちこち散らばってね、カーブなんかするとみんな落っこちちゃうというんですよ。だから、パッカー車だとか、あるいは、もっと少なくやってシートかぶせるとかしてくれと。そういう切実な要望が届いていますので、これについては、ぜひそのような指導、援助をお願いしたいと思います。答弁は結構です。

“牛舎の臭い” への3件のフィードバック

  1. 田舎に住む者 より:

    田舎ではあの匂いは当たり前です。

    余程近くに住んでいるのであれば、
    その様な考えが出るかもしれませんが、
    100mも離れれば、気になりません。
    もちろん、風に乗って、匂いが伝わる時もあります。

    しかし、畜産農家が先に家を建てていたのに、
    その人が後から家を建てたのであれば、
    「何故、そこに家を建てた?」面は無いのでしょうか?

    時代背景として、現代の畜産家には、その旨の努力が
    求められるかもしれませんが、その旨の努力がコストにも
    影響する可能性も考えられます。

    もちろん、畜産農家には、適宜の努力もお願いすべきですが、
    それ以外の周りに住む人にも、適宜の努力も必要でしょう。

    なお、畜産農家から臭いの苦情は聞いたことがありません。

    このコストがかかった状態で、海外の牛肉・豚肉に
    コスト競争で適うとは考えられません。
    もちろん、行政の助成も考えられますが、
    その旨の助成となれば、結果的には、その原資は
    税金でしょう。

    昔ですが、田舎のコンビニの駐車場で、(外見はきれいな?)
    若い女性が車から降りての一言が「くさい」と言ったことを思い出しました。
    もちろん、コンビニの周辺数百メートルに畜産農家は無いところでした。

    「なら、牛肉も、豚肉も、野菜も食うな!」とは言いませんでしたが。

    その女性は、外見はきれいかもしれませんが、内面は美しいとは
    思えませんでした。

    内面も美しい都会の大人の女性は、農家のおかげで、
    肉や野菜も食べられると思ってほしいものです。

  2. 田舎に住む者 より:

    そういえば、田舎の牛舎や豚舎を訪問するテレビ番組で
    レポーターもアナウンサーも「クサイ!」とは
    言いませんね。

  3. 今も臭います より:

    今年に所沢に引っ越してきました。
    引っ越して気づいたのですが、確かに臭い。
    牛舎のある街に引っ越してきたのだから仕方がないと思いますが
    事前に知っていしたら所沢には引っ越して来なかったと思います。
    それでも東所沢近辺全体の利益を考えれば、、、と考えてしまいます。

    この記事は2006年ですが、2013年の今も臭います。
    その後どうなったのでしょうか。

    ちなみに今日も東所沢駅を降りたところで
    きつい糞尿の臭いがしました。
    本日は用事で東所沢2丁目(?)方面へ行きましたが
    清香堂ストアーのあたりでも臭いました。
    牛舎の場所を知りませんが、かなり広範囲にわたって臭うのでは?!
    悲しいことですが、
    引っ越しを検討する知人に東所沢だけはやめておけと
    いつも言わざるを得ない状態です。

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