大野元裕先生のお話

若手市議会議員の会の研修会にて、大野元裕先生((財)中東調査会 上席研究員)をお招きし、「テロと日本」と題されたお話を伺う。
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以下はメモ書き。
・砂漠やラクダは日本の芸者やまたぎと同じく、中東のイメージとして適切ではない。
・イスラームは狂信的なイメージがあるが、日本と同じく、一般市民はそうでない。
・79年までイラクは豊かな国。一度豊かさを経験した国だという認識をもたないと現状が理解できない。
・冷戦の崩壊が西側諸国の分裂を招いている(日米はイラクに派兵したが、フランスやドイツはNOないし留保)。
・アメリカに対置し続けるが、ソ連はいない。ではアメリカに謝る(リビア)か、それでも、先延ばしし続ける(イラン、北朝鮮)か。まともに戦ったら負けるのはわかっている。
・テロは極めてプリミティブな武力だが、伝統的な抑止、国境概念が通用しない。テロは国家外組織がもっている武力だが、アメリカは国家を潰している。
・テロを考える際は、実際の攻撃だけでなく、テロが行われるかもしれないという恐怖までを含めて考えなければならない。
・日本人被害はアメリカが掃討作戦を行っているときに出る。日本はアメリカの「お仲間」と認識されてきた。
・地元部族による外国人誘拐、このときは残虐なことが行われないが、その後、テロ組織がこれに参入、過激化。相乗効果で、テロ組織以外も残虐になっていく。テロが作り出されていく。垣根なき反米行動。
・戦争と制裁により、伝統的封建社会が崩壊。社会・政治的混乱に乗じてテロ組織が若者をリクルート。
・ポスト冷戦期の日本の選択、日米同盟だけでなく、国際協調や地域連合が必要では。
・国際関係を安全保障の観点からだけで議論するのではなく、幅広くとらえることが大切。

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