葬られた討論――報酬停止条例について

所沢市議会では、採決前に議員が賛成、反対など、それぞれの立場から主張を述べる「討論」という時間があります。

議案に対する反対討論があれば、賛成討論ができることになっているのですが、9月議会では、報酬の支給停止条例について反対討論の申出がなく、賛成討論ができませんでした。

賛成討論を行う予定でしたので、ここでその草稿を披露させていただきます。

議員提出議案第12号について、賛成の立場から討論をさせていただきます。

提案理由の説明でもありましたように、本条例案は、議員等が身体を拘束する処分を受け、定例会や委員会に出席しない場合の支給停止を定めるだけでなく、連続する2定例会と定例会の間に開かれた会議等を理由なくすべて欠席した場合には報酬の支給は行わないことをも定めたものであります。

政治に対する不信が高まるなか、世論や市民感覚に配慮し、また、今任期中に起きましたいくつかの事象やこれについての議論を考慮した結果、――今回の一般質問でも公務員の飲酒運転に厳しい対応を求めるものがございましたが、これと同様、「市民を代表する立場にある私たち議員も、さらに身を引き締めてその職に臨もうではないか」と考え、本条例改正案を提出させていただきました。

先の6月定例会でも様々なご質疑がありましたが、冤罪や不当逮捕とされた場合には、4条2項の通り、支給停止が解除され、遡って支払われることになるわけですし、議員活動の範囲を定義するわけでもなく、あくまでも、行政実例や地方自治法203条に基づき、報酬の根拠となる役務を議会の会議または委員会への出席とした上で、その役務が果たされない場合に対価たる報酬を止めるものです。

神戸市会でも9月6日に、報酬停止条例が全会一致で可決され、また、同種の条例は福岡県や高松市、鳴門市、名古屋市、東大和市にもございます。

最後に、もう一度お考えいただきたい。現在の制度では、刑事事件で捕まっても、また、ずっと議会に出なくても、その議員に対し報酬は支払われ続けます。

これを聞いた世論や市民はどう思われるでしょうか。

私たちは、政治倫理の確立、議会の刷新を語られ補欠選挙を戦われた議員の方々が多くいるこの議会でこそ、この改正は成立されなければならないと思っています。

ぜひ、議会の論理ではなく、世論を反映した議会にするためにも、本議案に御賛同賜りますようお願い申し上げて、討論とさせていただきます。

コメントは受け付けていません。