七尾和晃『堤義明 闇の帝国』

堤 義明  闇の帝国七尾和晃『堤義明 闇の帝国』(光文社、2005年)

年末、近所の書店で購入しました。

購入理由は所沢に住む者として、改めて西武関連の事件を振り返っておきたかったこと、作者が私とほぼ同じ年齢(ひとつ上)ということです。

表紙は田中角栄を「最敬礼」で見送る堤義明氏。

堤康次郎・義明両氏の人間性、そして、これに大きな影響を受け続けた西武グループの隆盛と事件の顛末が描かれています。

「鎌倉」と名づけられた親引け株やコクド管理株(借名株)の存在など、スキームは異なりますが、株をうまく操作して企業を統治する姿は、今話題のライブドア事件ともだぶる印象があります。

義明の懐刀であった中嶋忠三郎の息子・康雄氏は、「もし親父が死んだら線香の一本だけでもあげに来てくれるように義明さんに言ってくれよ(p.67)」と戸田博之総務部長(当時)に頼みます。でも、「忠三郎の通夜・葬儀に、義明の姿はなかった(p.68)」そうです。

線香をあげさえすれば、この事件はこれほど大きくはならなかったのかもしれません。

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