平成31年所沢市議会議員一般選挙を終えて(雑感)
2019/04/29

- 【感謝】まずもって選挙期間中の活動をお支えいただいたすべての方々に感謝申し上げたい。仕事や余暇を犠牲にしてご協力いただいた方も多数いらした。選挙は一人では戦えない。皆さまのお支えがあって活動することができた。
- 【得票数】2,927票。前回より400票ほど減ってしまったが、当選順位は13位から11位と上昇した。地域を同じくする、あるいは地域に所縁ある新人候補者が多く、大変厳しい選挙だった。地元投票所の一つが慈光幼稚園(新校舎建設中)から安松保育園へと変更された。利用者以外の方にはあまり馴染みのない施設であり、駐車場も少なく、地理的にも不便なところにある。こうしたことも得票数に影響しているかもしれない。しかし、大きな組織・団体からまとまった支援が得られず、のぼり旗に自分の名前を書くことすらできない純粋無所属としては、健闘できたのではないかと考える。
- 【投票率】投票率は前回の39.76%からさらに引き下がって39.71%となった。詳細を確認していないが、過去最低の投票率だろう。18歳から選挙権が与えられた初の市議選であり、前回に比べ、投票総数は増加していると考えられるが、投票率の向上という観点からは引き続き課題を残した選挙であった。また、高齢化の進展と投票率には正の相関があるとも考えられ、何もしなければ(何も変わらなけば)投票率は漸減すると思われる。議会においては、ここ数年、総務常任委員会を中心に期日前投票所の増設を執行部に対して提案してきたが、実現することはなかった。誠に残念だ。
- 【政党化】前回もそうだったが、政党の公認・推薦を受ける候補者が増加している。私が初当選した16年前は、多くの議員が無所属であった。議員は地域の代表あるいは具体的な課題を解決したい市民運動の代表という側面が強く、その代表性を担保するために無所属で立候補した方が多かったからだ。(今でも首長選挙において政党公認を受ける候補者が少ないのはこうした理由からだと思われる。)しかし、現在では、地域の力あるいは市民運動の力が弱まったからか、政党のカンバンに頼る選挙となっている。私自身、無所属での選挙は大変厳しいが、議会活動において政党に所属する必要性を感じたことはないし、そもそも国とは異なる観点から地域の抱える課題を解決しなければならない地方政治において、議員の政党化を歓迎すべきものとは考えていない。今後も政党の代表ではなく市民の代表として、市民本位・政策本位で発言・判断していくつもりだ。
- 【手応え】5回の選挙戦を戦ってきたが、一番手応えのある選挙だった。前回のように無所属を理由として「選択肢から外される」印象もなかった。当初、街頭演説を中心とした選挙活動を考えていたが、演説中に今回の選挙から配布可能となった法定ビラを上手く捌くことができず、まちを歩き、出会った人一人ひとりにビラを読んで判断いただくようお願いする戦術に切り替えた。これによって票を伸ばすことができたかどうかは判断できないが、市民のみなさん一人ひとりと双方向のコミュニケーションを図ることができ、市政についても貴重なご意見を多数いただいた。サクラタウンの現場付近では、工事概要について説明することもあった。
- 【法定ビラ・選挙公報】双方とも紙面に限界はあるが、政策についてできるだけ具体的に伝えられるよう努力した。法定ビラには「何をしたいか」だけでなく「何をしてきたか」も書くべきであったが、準備不足で書くことができなかった。もう少し工夫の余地があった。
- 【公約】選挙戦に入る前から学童クラブの過密化解消を公約の第一に掲げると決めていた。この問題には今までも一生懸命取り組んできたし、現状を知れば、絶対に何とかしなくてはならないと市民全体が思うはずと考えたからだ。利用者が限られる施設でもあり、街頭演説での反応はイマイチであったが、期間を通じて訴え続けた。その他、ブログにも書かせていただいたが、転換期にある東所沢のまちづくり(産業と自然豊かな住環境の調和)、関係市と連携した秋津駅を中心としたまちづくり(先ずはスタートさせよう)、市民参加の充実(パブリックコメント、住民投票制度)等を訴えた。どの課題についても新たな任期を無駄にすることなく、皆さまとともにに取り組んでいきたい。
- 【予算常任委員会】先の定例会最終日、自由民主党以外の会派の賛同を得て、予算常任委員会を設置するための委員会条例改正案を提出し、可決された。今後の予算審査は、補正予算も含め、全て12名からなる予算常任委員会で行われることになる。審査時間等細部の調整はこれからだが、予算審査の充実を目指した改革の集大成であり、慎重に進めていきたい。
- 【その他】期間中に祖母が亡くなったり、松郷工業団地内で火災があり消防団員として消化活動に従事する等、本当にいろいろなことが起こった選挙戦だった。
関連
コメントを残す