引き続き、9月定例会で行った一般質問の続き、「通称『アカバッケ』の現状と安全性について」です。
ご存知の方も多いとは思いますが、本郷、下安松、東所沢和田の境界付近の柳瀬川沿いに「アカバッケ」と呼ばれる傾斜地があります。現在は崩落防止の工事が施されていますが、かつては赤土むき出しのがけ地だったことから「アカバッケ(赤ハゲ、赤ガケ)」と呼ばれるようになったようです。
一緒に写っている家や車の大きさからもわかるように「アカバッケ」はかなり大きな傾斜地であり、地震やゲリラ豪雨が頻発している現状から、近くにお住まいの方々は「傾斜地が崩落し、柳瀬川をせき止め、氾濫させてしまうのではないか」と心配しています。
質問では「アカバッケ」が現在のようになった経緯と傾斜地の安全性について市の見解を質しました。
「アカバッケ」の傾斜地西側は、事業者が開発にともなってのり面を整備し、昭和62年3月、市に寄付した公有地であり、傾斜地東側は民有地となっています。民家がある道路際にはコンクリート擁壁が設置され、のり面にはコアフレームと呼ばれる格子状の型枠(1200×1200×150mm)を主アンカー(1300mm)と補助アンカー(300mm)で現場打して崩落防止を行っており、公有地部分には型枠にコンクリートを打設する「現場打のり枠工法」が、民有地部分には型枠をモルタル又はコンクリートで吹付施工する「現場打吹付枠工法」が施されているとのことです。
県が指定する急傾斜地崩壊危険箇所(※)であることから、市では、土砂災害発生のおそれが高まった場合や、通報があった場合には、現地へ職員を派遣するなどの警戒を行うことになっています。
また、県は平成18年3月から4月にかけて「アカバッケ」について土砂災害防止法基礎調査を実施しており、本年度内に市内すべての箇所の調査を終了することから、今後は「(県に確認したところ)『アカバッケ』を含む調査対象区域の地元説明会を実施するなど、新たな段階に移行する予定とのこと(危機管理担当理事答弁)」です。
※ 水分の浸透や地震によりがけ崩れの生じるおそれのある箇所を「急傾斜地崩壊危険箇所」といい、 基礎調査では傾斜度30°以上で高さ5m以上の急傾斜地のうち、がけ崩れにより人家や公共施設等に被害を及ぼすおそれがある箇所を対象としています。なお市内には47箇所あるとのことです。
[…] 〔中村とおる〕ちょうど10年前にも質問したが、本郷、下安松、東所沢和田の境界付近の柳瀬川沿いに「アカバッケ」と呼ばれる傾斜地がある。柳瀬川沿いのかなり大きな傾斜地で、近 […]