2007年11月23日

伊賀市議会基本条例を視察

21日〜22日にかけて議会運営委員会の視察が行われ、議会基本条例を制定した三重県伊賀市を訪れた。

伊賀市では平成16年に自治基本条例が制定。その5条2項に「分野別の基本条例の制定に努める」と定められ、また、当時の議長が議長選挙の公約として議会基本条例の制定を約束したことから、これらを受け、条例の策定に着手した。

制定過程では、議長の諮問機関として「議会のあり方検討委員会」が設置。同委員会を中心に市民や団体との交流・意見聴取が行われ、パブリックコメントを経て、平成19年に制定された。

視察ではこの条例のなかでもとくに注目すべきである「議会報告会」と「政策討論会」の開催について多くの質問がなされた。

(議会報告会)
第7条 議会は、市政の諸課題に柔軟に対処するため、市政全般にわたって、議員及び市民が自由に情報及び意見を交換する議会報告会を行うものとする。
(伊賀市議会基本条例より)

実際の議会報告会は、実施要綱に基づき、議員を5〜6人の班に分け、定例会毎に小学校区単位での報告会を行っている。報告会は、ほとんどの場合、2部構成となり、前半では定例会における議案審査の報告、後半は幅広く市政全般について市民との懇談が行われる。

議会として活動であり、市民から発言を求められた場合以外は、議員個々の意見、見解は述べないこととされている。

(政策討論会)
第12条 市政に関する重要な政策及び課題に対して、議会としての共通認識の醸成を図り、合意形成を得るため、政策討論会を開催する。
(伊賀市議会基本条例より)

(討論会)
第4条 討論会は、座長が招集し、これを主催する。
2 討論会で意見集約された事項は、議会として行政へ対応方を要請できるものとする。
(議会政策討論会設置要綱より)

議会として政策を実行していくための議員同士の意見集約の場であり、集約された事項は議会として行政へ対応方を要請することができる。

実際、議会としてこの権限を利用し、新たに設置予定の認定こども園候補地について「見直すべき」との要請がなされ、市長はこの問題について全員協議会を開催してほしいと議会に要請をしていきたという。

「議会報告会」「政策討論会」に共通する特筆すべき点は、「議会」と「議員」を明確に区別していることである。

二元代表制の一翼を担うのは「議員」ではなく「議会」である。一般質問などでみられる議員の発言はあくまでも一議員の発言であり、それ以上でも以下でもない。しかし、議会全体での意思は法例でも担保されているし、その意思に対して議会は責任を負い、行政にも政治的責任を課すことになる。

かつての越阪部議長は所沢市議会の定数36をとり、「36人一学級」ということばをよく使っていたのだが、おそらく所沢を含むほとんどの自治体議会でも「議会」と「議員」の区別が明確にされていないままに通常の議会運営が行われているのが実情ではないであろうか。

策定過程にある所沢の自治基本条例、そして、将来的には制定が視野に入る議会基本条例にこのようなこと盛り込む必要性をあらためて感じさせていただいた。

議会基本条例の制定については、北海道栗山町、そして、今回訪れた伊賀市が有名であり、伊賀市も全国からの視察が殺到しているとのこと。

お忙しいなかを対応して下さった伊賀市議会の事務局の皆さまにはあらためて感謝を申し上げたい。

投稿者 中村とおる : 20:16 | コメント (0)

2007年11月20日

建設水道常任委員会【解体事業について】ほか

午前中は平成19年度所沢市表彰式に出席。今年度はたまたま議長が表彰の対象であったたため、議長に代わって市議会を代表し、お祝いのごあいさつをさせていただいた。

午後は建設水道常任委員会。委員会では前定例会後から継続して街づくり条例(とりわけ建築物等の解体)についての審査を行っており、現在の条例では解体をどのように取り扱っているのか、解体に関する条項を新たに盛り込むべきか、などの審査を行った。

前回の委員会では、三鷹市を中心に近隣自治体で解体を条例上どのように扱っているのかについて発表をさせていただいたが、今回はこれを受け、所沢市の状況を執行部に聞くことが中心となった。

結論からいえば、現状、建設リサイクル法など関連する法令での対応で十分であり、解体に関する住民と業者とのトラブルもほとんどなく、また、近い将来にも、懸念される大規模解体などは想定されないとのことだった。

現在の条例では、開発行為をともなう解体事業については近隣説明会など条例で規定されている開発手続が行われるが、単独の解体事業については街づくり条例に規定されている開発手続の流れにはのらない。関係法令には近隣住民への周知が努力義務として規定されているとのことだが、あくまでも努力義務にとどまっており、街づくり条例23条に規定する「近隣関係者への説明」よりも弱いかたちとなっている。仮に開発行為のともなわない大規模解体が行われることになっても、法令上、近隣住民への説明は行わなくてもよいわけだ。(実際にはご近所にごあいさつ程度のことが行われているケースが多いようであるが。)

以上のことから、条例に盛り込む必要性を感じつつも、実際にトラブルが起こっていないという現状で、新たに義務を課す条文を加える必要性がどこまであるのか、ということについて今回の委員会では結論を出すことはできず、今後も引き続き、解体を切り口として街づくり条例全般について審査を行っていくこととなった。

投稿者 中村とおる : 21:17 | コメント (0)

2007年11月19日

議会運営委員会【報酬停止条例】

議会運営委員会が開かれ、副議長としてオブザーバー出席。

懸案事項となっている報酬停止条例(私の所属する会派「翔」が提出者)についての審議が行われた。

公明党・共産党は改正案を概ね了承。市民クラブからは適応対象となる刑事事件について「(冤罪の危険性もあることから?)選挙違反等の事案に絞るべき」、閉会中の取り扱いについては、委員会が開かれる月とない月があることから「不公平のないようにすべき」との意見が出される。また、民主党からも同様に「閉会中の取り扱いについて懸念される」との意見が出された(どう懸念しているのか、懸念事項をどう取り扱いたいのかについての発言はなし)。

最終的には、議会運営委員会として12月定例会に提出できるよう上述の問題を調整するための作業部会を委員会内に設置することになった。

歩みはかなり遅いが、会派を超えて具体的な作業に入ったことについては一歩前進。個人的には12月定例会に改正案が提出できるよう委員間の活発な議論・調整に期待している。

なお、条例改正案の詳細や今までの経緯についてはこちらこちらをご覧いただければと思います。

投稿者 中村とおる : 23:52 | コメント (0)

2007年11月18日

19年度消防団特別点検ほか

平成19年度消防団特別点検に参加。

早朝、牛沼小学校のグランドで点検の最終チェックをした後、会場である所沢中学校に向かった。

消防団車両による一斉放水では、初めて防火用の消防服を着用し、放水活動に参加した。直上への放水だったためにずぶ濡れとなったが、団員としては一歩成長した気がしてうれしかった。

その後は、和田南公園で開かれている「たつのこ(和田学童)祭り」におじゃまをし、ごあいさつさせていただいた。

投稿者 中村とおる : 23:45 | コメント (0)

2007年11月13日

津山市議会が所沢に

岡山県津山市議会のまちづくり調査特別員会が所沢のまちづくり基本条例(自治基本条例)に関する取り組みを視察するため、所沢市議会を訪れた。

議員の生の声が聞きたいというリクエストが事前にあり、副議長として歓迎のあいさつを済ませた後、以前まちづくり基本条例に関する特別委員会に所属していたことから、議会事務局や政策企画課の職員と一緒に説明や質疑応答に対応した。

こちら側が視察先に出向き、自治体の状況をお聞きすることはよくあるのだが、逆の立場になることは初めての経験であった。

当初は、上手く説明ができるのか、質疑に応えられるのかなど、正直不安な面もあったが、説明や質疑が進行してくとともに口もなめらかになり、ご期待に応えられる説明ができたのかなと考えている。

他自治体に所属する議員同士の交流は、議員個人が自発的に参加する交流会などを除けば、あまりないというが実情である。視察先でも首長や議員など政治に携わる人から話を聞くということは稀で、視察対象となる施策・取り組みを担当する職員から説明を受けることがほとんどだ。

今後の分権推進を考えたとき、こういった議員同士の交流が活発になされ、地方の抱える問題や国のあり方などを提起できればと、あらためて感じることができた。

といこうとで、私にとっては有意義かつ刺激的な時間となった。

午後は文化会館で開催される高齢者創作品展示会に議長代理として出席し、開会にあたってごあいさつをさせていただいた。

投稿者 中村とおる : 22:14 | コメント (0)
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