男女共同参画推進センターふらっとは必要なのか?

23日に行った男女共同参画社会についての一般質問のうち、男女共同参画推進センターふらっとについてまとめておきたいと思います。

縷々質問をさせていただきましたが、質問を通じて主張したかったのは「男女共同参画推進センターふらっとの運営は不適切ではないのか」ということです。

男女共同参画推進を図るための総合的な拠点施設「男女共同参画推進センターふらっと」は、条例上、次の業務を行うことになっています。

  1. 男女共同参画の推進に係る講座、講演会等の開催に関すること
  2. 男女共同参画の推進に係る資料の収集及び提供に関すること
  3. 男女共同参画の推進に係る相談に関すること
  4. 男女共同参画の推進に係る市民及び事業者の自主的な活動の支援に関すること
  5. その他、市長が必要と認める業務

参考:所沢市男女共同参画推進条例

5はさておき、まず、問題としてとりあげたいのは4です。

ふらっとでは、コミュニティセンターや公民館と同様、いわゆる貸館業務を行っており、施設(会議室や生活工房室など)を利用する方法には、男女共同参画推進センター利用団体登録要綱第2条に定める条件をクリアして利用登録団体の決定を受けて利用する方法と、業務に支障のない範囲で認められる一般利用とがあります。

参考:男女共同参画推進センター利用団体登録要綱

前者については要綱に定める5つの条件を満たす必要がありますが、男女共同参画を定義することが難しいために(1)の「男女共同参画推進のための活動を継続的に行っていること」という条件は事実上機能せず、(5)の「所沢市男女共同参画推進センターの事業及び運営等に参加又は協力できる団体であること」を満たす団体全てを利用登録団体として決定しているようです。なおかつ、要綱には規定されていませんが、利用登録団体の使用料は減免されています。市役所が提出した資料によれば、この利用登録団体には「子供から大人を対象に、マジックを演じたり、教えたりして子育て支援に協力する」団体、「日本語学習支援を通して、地域の国際理解を深める」団体、「朗読を通して自己表現することで、自分らしいよりよい生き方を目指す」団体、「文化芸術等を通して旧ソ連15ヶ国との平和友好を推進する」団体など直接男女共同参画の推進に関係がないと思われる団体も多数含まれ、これらの団体の使用料も減免されているのです。

それぞれの団体が実際にどのような活動を行っているのか、その活動の公共的意義の有無はどうかといったことは別に、上述のような団体に対して男女共同参画推進の観点から施設利用を許可して減免を行うことは、4を拡大解釈し過ぎているのではないかと思います。

後者については使用料の設定に問題があります。ふらっとの隣にある新しくなった中央公民館の使用料と比較すると一目瞭然なのですが、ふらっとの使用料は総じて高いということです。

例えば、生活工房室(調理室)の夜間時の使用料は3時間半で2,500円となっています。そもそも、午後から夜間にかけて使用料が上がるという料金設定にも大いなる疑問があるのですが、中央公民館の料理講習室は2時間の利用で600円。4時間借りても夜間時のふらっとの使用料の半額以下で借りることができるのです。

参考:男女共同参画推進センターふらっと会議室の使用手続き

参考:部屋利用と公民館の利用の仕方について

ふらっと開設時にどのような議論があってこのような料金設定となったのかはわかりませんが、施設を所管する部局がそれぞれ異なっていることから、個人的には縦割り行政の弊害がでているのではないかという印象です。

4についてのみ長々と書いてしまいましたが、1~3についても、私は必ずしも施設を必要とせず、その業務を行うことができるのではないかと考えます。1・2は市内各地のコミュニティセンターや公民館、市民文化センターミューズ、図書館での対応が可能なはずですし、3については一定の配慮は必要と考えますが、現在の業務量からして、この業務単独では施設を構える理由にはならないはずです。

いずれにしても、ふらっとの発展的解消による既存業務の充実は十分に可能ですし、ふらっとをとりまく男女共同参画に係る政策の現状は「政策ありきの施設」ではなく「施設ありきの政策」となっている気がしています。

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