2004年10月07日

近江幸治『NPMから「第三の道」・「共生」理論への展開』

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近江幸治『New Public Managementから「第三の道」・「共生」理論への展開』(成文堂、2002年)

個人的に気になっている「New Public Management」、「第三の道」というキーワードに誘われて読み始めた一冊。

民法学者である著者が早稲田大学「New Public Management研究会」に参加し、そこでの研究成果をまとめあげたもの。同一の英訳論文も掲載されている。

新保守主義の側から提出されたNPM論を整理するとともに、ブレア政権やそのブレーンであるギデンズの提唱する「第三の道」を踏まえ、両者を吸収した「共生」理論を提案する。

「共生」理論の具体的事例としては、田村貞雄(早大教授)の「健康福祉経済学」や寄本勝美(同)の「三つの市民」理論等が挙げられ、「社会の構成主体が、それぞれの立場でのその『役割』を実践することによって発生するところのSynergy(相乗効果)(p.59)」に期待し、20世紀を支えてきた物質社会から福祉・幸福等「人間性」に配慮した社会への変革を説く。

個々の理論は、私の勉強不足もあり、消化しきれていないところもありますが、NPMの基本的枠組みや、NPMや「第三の道」が登場してくる時代的・学問的背景について理解するためには、有益な一冊です。

投稿者 中村とおる : 2004年10月07日 21:43
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